2004年03月01日(月) 20時41分
悪質消火器点検にご注意 昨年、県内で被害30件 設置本数多い建物狙う /香川(毎日新聞)
昨春ごろから県内で、学校や病院、工場など消火器の設置本数が多い建物を狙った訪問業者による悪質な消火器点検が相次いでいる。県危機管理課がまとめた03年1〜12月の発生状況によると、高松市や坂出市などを中心に被害は30件に上っているという。主な手口は、消火器点検の出入り業者を装った2、3人の男性が、消火薬剤の詰め替え契約にサインさせ、荒っぽい言動で高額な料金を後日請求する脅迫的なもの。県危機管理課は「業者が点検に訪れた場合は、必ず防火管理者らに連絡して最近の点検情報を確認してほしい」と呼び掛けている。 【近藤大介】
同課によると、被害報告があった30件のうち最も多かった業種形態は工場の8件で、病院(4件)と学校(3件)が続いている。工場や病院など大型の建物の場合、消防法上では原則的に、半年に1回の点検を義務づけている。
今回の被害の多くが、訪問前に「○日に消火器の点検に伺います」と架電。「いつもの業者による点検だ」と誤解させたうえで訪問し、「消火剤の詰め替えは持ち帰って行う」と消火器を回収する。応対者には契約内容を説明せず、サインを求める。
その後、市価(消火器1本の点検市価は約4000円と見られている)の約2倍以上の高額な料金を請求して「支払うまで、消火器を返さない」「支払わないと営業できないようにしてやる」と脅迫されるという。実際にトラブルになるのを恐れて払ってしまったケースもあるという。
同課は、契約業者であることが確認できる身分証明書の提示や防火管理者による作業立ち会いなどの徹底を呼び掛け、「悪質な訪問業者から連絡などあった場合は、消防署や警察署にすぐ連絡してほしい」としている。(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040301-00000001-mai-l37