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他人になりすまして不正に住民基本台帳カードの交付を受けたとして、福島県警相馬署は1日、同県相馬市赤木、土建業、吉沢利治容疑者(59)を有印私文書偽造・同行使の疑いで逮捕した。吉沢容疑者は取得した住基カードを提示し、なりすました男性が受けていた年金を担保に、金融機関から約220万円を借金していた。住基カードの不正取得事件は、2月に容疑者が逮捕された佐賀県鳥栖市での事件に続いて全国で2例目。
調べでは、吉沢容疑者は昨年11月21日、自分が雇っている相馬市内の土木作業員の男性(63)名義で市役所に住基カードの交付を申請し、同26日にカード1枚の交付を受けた疑い。市は本人確認のため、申請書に記入された男性の住所(相馬市内)に照会書を郵送したが、この住所は吉沢容疑者が作業員宿泊のために借り上げたアパートだったため、吉沢容疑者が照会書を入手できたらしい。
今年1月15日、この男性が転出手続きで市役所を訪れた際に住基カードの返却を求められ、事件が発覚。相馬市が同署に刑事告発していた。
住民基本台帳法施行規則は、住基カード交付時の本人確認方法として、免許証などの顔写真入り身分証明書の提示か、郵送した照会書の提示のいずれかを定めている。相馬市の漆山利博民生部長は「国のマニュアル通りやったが、被害者には大変申し訳ない」と話している。
総務省は佐賀県の事件発覚以降、照会書による本人確認方法の見直し作業を進めている。【塚本弘毅、斉藤望】
[毎日新聞3月1日] ( 2004-03-01-20:22 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20040302k0000m040071000c.html