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鳥インフルエンザが発生した京都府の養鶏場から愛知県豊橋市内の民間処理業者に鶏が搬入されていた問題で、処理された肉の一部がペットフードの原材料用に出荷されていたことが、29日、同市保健所の調べで分かった。業者はこれまで、全量が未出荷だと説明していた。出荷先の新潟県内の民間処理業者は、製品を未開封のまま冷凍庫で保管しているといい、市保健所は業者に回収を指示した。
市保健所の調べでは、27日午前7時付で、ペットフード用のプレスミート(ミンチされた肉)が、段ボール250箱分(5千キロ)出荷された。京都府の養鶏場分は、そのうち59箱(1180キロ)の中に含まれているが、どの程度の分量かは分かっていない。
業者の帳簿や伝票を調べたところ数が合わず、出荷が判明したといい、業者は市保健所に「ペットフード用なので食用とは別で安全と思い、隠してしまった」と説明したという。市保健所は「密封して冷凍保管されており、感染が拡大する恐れはない」としている。問題の製品は1日朝にも、新潟県職員が立ち会い、豊橋市保健所へ送られる予定だ。
(03/01 07:19)