2004年03月01日(月) 00時00分

警察装い『暗証番号は？』 立川で新手の窃盗事件３件 （東京新聞）

　飲食店で財布を盗み、警察やカード会社を名乗って持ち主に電話をかけ、財布の中のカードの暗証番号を聞き出し、現金を引き出す手口の事件が、立川市内で三件発生していることが分かった。被害総額は約四百五十万円で、立川署では新手の窃盗事件とみて捜査している。

　調べでは、二月二十五日午後九時四十五分ごろ、立川市内の飲食店にいた埼玉県新座市の会社員男性（５１）に店の電話で「立川署だが、財布が届いている」との連絡が入った。男性が現金四万円入りの財布が無いことを確認すると、今度はカード会社を名乗る男から店に電話があり、「警察からカードを止めるように言われた。手続きをするので暗証番号を教えてほしい」と連絡があり、男性は番号を教えた。

　その後、男性が口座を確認したところ、銀行のキャッシュカードやクレジットカードで計三百六十五万円が引き出されていた。

　同日午後七時半ごろには同市内の別の飲食店にいた八王子市の会社員女性（２９）も、現金二万円入りの財布を盗まれ、飲食店に同様の電話が入ったが、不審に思い警察に相談したため、カードの被害はなかった。

　また、二月十七日午後八時半ごろにも埼玉県越谷市の会社員男性（４４）が同様の被害を受け、約八十万円を引き出された。

　立川署は「店の電話に連絡が入るのが特徴」といい、いずれも同一グループの犯行とみている。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/tko/20040301/lcl_____tko_____001.shtml