2004年02月29日(日) 23時19分

不正開設口座を買い取った男逮捕、大館署／「おれおれ詐欺」に使用（秋田魁新報）

　大館署は２９日、不正に開設された銀行口座の預金通帳と知りながら買い取ったとして、東京都北区田端新町、無職徳田勉容疑者（２９）を盗品等有償譲り受けの疑いで逮捕した。これまでの調べで口座は「おれおれ詐欺」に使われた。

　一連の口座開設詐欺事件での逮捕者はこれで４人目。既に、住所不詳、自称電気工事士太田勇雄容疑者（３６）＝詐欺容疑で逮捕、送検済み＝、東京都足立区新田、無職横田三郎被告（６３）＝詐欺罪で起訴済み＝、さいたま市南区大谷場、会社員依田功被告（５９）＝同＝の３人が逮捕、起訴されている。

　調べでは、徳田容疑者は昨年１２月２８日ごろ、東京都台東区内の路上で、横田、依田両被告名義で開設した銀行などの預金口座の通帳とキャッシュカードなどを、一組数万円で太田容疑者から計約２０組買い取った疑い。徳田容疑者は容疑を認めている。

　これまでの調べで、太田容疑者らは首都圏の金融機関で３５口座を譲渡目的で開設したことが判明。うち１８口座がおれおれ詐欺の振込先口座に使われた。１月７日、田代町の男性（６７）が息子を装った男に交通事故の示談金として、１６３万円をだまし取られており、分かっているだけでこれら口座に１０都道県の１３人が約２３００万円を振り込んでいる。

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