2004年02月29日(日) 23時00分

京都の養鶏場で20万羽の処理開始、食肉の流通も確認（日経新聞）

　京都府丹波町の採卵養鶏場「船井農場」で高病原性鳥インフルエンザ感染が確認された問題で、農場を経営する浅田農産（兵庫県姫路市）は29日、家畜伝染病予防法に基づく府の命令を受け、死んだ鶏を含め約20万羽の処理作業に着手した。同採卵養鶏場から兵庫県の食鳥加工会社に出荷された鶏の一部が鶏肉などとして流通、消費されていたことも明らかになった。

　船井農場では28日から29日までに新たに鶏約6万5000羽が死に、死んだ総数は約13万3000羽となった。鶏の処理作業終了まで数日かかる見通し。

　同農場から兵庫県八千代町の食鳥加工会社「アリノベ」に出荷された鳥についても、兵庫県が29日、高病原性鳥インフルエンザウイルス感染が確定したと発表した。

　一方、「アリノベ」に出荷され、25日に食肉加工された一部が食肉業者などに流通し、大阪市内では、もも肉などが消費者に販売されたり、飲食店のスープに使われたりしたことが判明した。京都市では、小売り、飲食店など3店で計30羽が消費された。(23:00)

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20040301AT1G2900V29022004.html