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2004年02月28日(土) 13時30分

鳥インフルエンザで対応策協議 京都府、流通経路解明へ京都新聞

 京都府丹波町の採卵養鶏場「浅田農産船井農場」(浅田秀明社長)で、大量死した鶏から高病原性鳥インフルエンザの陽性反応が出た問題で、京都府は28日、新たに約5000羽が死んだと発表した。死んだ鶏は約3万3000羽となった。府は同日午前、対策本部会議を開き、対応策を協議し、まん延防止のため同農場の消毒作業に着手するとともに、半径30キロ内の大規模養鶏農家への立ち入り検査を始めた。
 府によると、28日朝までに、新たに5000羽程度の鶏が死んだ。同農場内にある10の鶏舎のうち、最多の8号鶏舎で1万羽、9号鶏舎で2000−3000羽が死に、残りの全鶏舎でも死がいが確認された。
 また、2月20日以降の卵の出荷先は府内では計3社だったことが判明。兵庫県や大阪府、山口県、石川県の市場に流通していることも分かった。25、26日に愛知県などに出荷された鶏肉はまだ全量回収が確認できておらず、府は同農場に自主回収を急がせる一方、関係府県と連携して流通経路解明を進める。
 府は当初、死んだ鶏を埋める処分用の穴を同農場に堀るように指示したが、地下水など周辺の水質への影響が懸念されるため穴の位置や深さなどを慎重に検討する必要があると判断した。死んだ鶏は袋で回収し、鶏舎内に一時的に保管する。空いた鶏舎から消毒作業を順次実施する。
 同農場の従業員や出入り業者に対する健康調査では、現在までに不調を訴えは出ていないが、調査を継続する。半径30キロ以内の小規模農家約800戸については各振興局が電話による移動自粛を要請、現時点で異状の報告はない。府内の小中学・高校などで飼育している鶏はすべて異状ないという。(京都新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040228-00000015-kyt-l26