2004年02月28日(土) 03時09分
先物取引失敗で勧誘員殺害、受刑者が賠償訴訟で勝訴(読売新聞)
先物取引に失敗し、営業員を殺害して現金を奪ったとして強盗殺人罪で服役中の受刑者(30)が、勧誘した名古屋市東区の先物取引会社「グローバリー」とその社員らに損害賠償を求めた訴訟の判決が27日、名古屋地裁であった。
黒岩已敏裁判長は「被告会社の一連の不法行為で原告が精神的に追い込まれ、強盗殺人の発端となったことは否定できない」として、同社に673万円の賠償を命じた。
この訴訟では会社側も反訴しており、黒岩裁判長は受刑者にも、営業員の葬儀費用など計161万円を同社に支払うよう命じた。
判決によると、受刑者は大分県内の造船会社に勤務していた1999年11月、同社営業員から電話で先物取引を勧誘され、ガソリン、生糸、ゴム、鶏卵などの先物取引を始めたが、損失が出るなどした。受刑者は2000年1月に営業員を殺害し、現金約41万円などを奪ったとして、2002年2月に大分地裁で懲役15年の判決を受け、確定した。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040228-00000201-yom-soci