2004年02月28日(土) 21時49分

＜鳥インフルエンザ＞「信頼関係にかかわる」　兵庫の処理業者（毎日新聞）

　浅田農産船井農場から鶏を入荷していた兵庫県八千代町の鶏肉処理業「アリノベ」の有延秀雄社長（５９）は町役場で会見し、「迷惑をかけ、情けない気持ちだ」と述べた。浅田農産が鶏の大量死を約１週間にわたり届け出なかったことについて「十数年の付き合いだが、鳥インフルエンザが疑われる時期になぜ……。信頼関係にかかわる」と批判した。

　船井農場から約３２００羽を入荷した２５日、処理中に普段よりかなり多い約１４０羽が死んだため、浅田農産の浅田秀明社長に電話で問い合わせたところ、「担当者が水をやり忘れたため、いつもより弱っていたのでは」との答えだったという。約６７００羽中、約３００羽が死んだ２６日も同じ返事で、深夜になってから「大量死なので調べる」との連絡が入った。

　加工処理して出荷される鶏肉は、県の食肉衛生検査センター職員による３段階の検査が行われている。鳥インフルエンザ特有の症状は見られず、職員も異常なしと判断したため、アリノベ側も疑いは持ちながらも簡易検査は依頼しなかったという。【山本和良、酒井雅浩】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040229-00000059-mai-soci