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暴力団山口組五菱会（現在は「２代目美尾組」に改称）系のヤミ金融事件で、「ＯＫ」グループ社長、奥野博勝被告（２７）＝組織的犯罪処罰法違反罪で起訴＝が大阪府警の調べに対し、「収益金を１００万ドル分の米国紙幣に両替した」と供述していたことがわかった。同時期に、ヤミ金融組織の統括経営者梶山進被告（５４）＝東京地裁で公判中＝の指示で別のグループでもドルへの両替が行われていて、府警は梶山被告が海外で隠匿する目的で組織全体に指示したとみている。
生活経済課の調べでは、奥野被告は０２年６〜１１月、従業員に東京都内の銀行や両替店を回らせ、純利益の一部計約１億円をドルに替えさせた。従業員１人が１０００〜３０００ドルずつ両替したという。府警は梶山被告に上納されたとみている。
警視庁などの合同捜査本部は、不法に得た収益のうち約２億１６８０万円をドルに替え、米・ラスベガスのカジノ経営者が借りている東京都内の銀行の貸金庫に隠したとして、梶山被告らを逮捕している。同被告が「ＴＯ」グループの社長（３４）に両替を指示したとされ、時期は「ＯＫ」グループが両替した時期とほぼ同じだった。
府警は、梶山被告が奥野被告にも両替を指示したとみている。
(02/28 15:09)