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インターネット接続サービス「ヤフーBB」の契約者情報が流出した事件で、同サービスをヤフーと共同運営するソフトバンクBBの孫正義社長が27日、記者会見し、流出したのはヤフーBBの加入者や解約者ら計約451万人分の個人情報だったと発表した。契約者情報が保存されたデータベースに社内の端末から接続した際の履歴「ログ」は、今年1月まで1週間しか保存されていなかったことも判明。警視庁の調べでは、今回451万件の情報が流出したことを示すログもすでに消えているという。
同社によると、加入者、無料体験キャンペーンの申込者、解約者など計451万7039人の住所や氏名、電話番号、メールアドレス、申込日が流出していた。データベースに保存されている全契約者情報約670万人分の約7割に相当するという。
同社は27日の会見で、データベースに残ったログは、1週間たつと自動的に更新されて消える設定だったことを明らかにした。事件が起きた今年1月中旬になって、半永久的にログを保存するように設定を変更したという。
木全泰之容疑者(31)=恐喝未遂容疑で逮捕=が同社に持ち込んだデータは昨年6月以前、湯浅輝昭容疑者(61)=同=のものは昨秋から12月にかけて数回、それぞれ同社から流出したとされる。捜査1課が調べたところ、ともにログは残っていなかった。
今回の事件で、ソフトバンクBBは、情報流出の有無にかかわらず、総額40億円をかけ全会員に500円相当の金券を送る。5月まで加入者のメールアドレスの無料変更にも応じる。また、孫社長を減給50%・6カ月、宮内謙副社長と筒井多圭志取締役を減給30%・3カ月の処分にした。孫社長は「このような事態を招き、お客様に大変ご迷惑をおかけした。個人情報はよりいっそう厳重に管理したい」と述べたが、自身の進退については「これ以上の処分は考えていない」と話した。(02/27 21:13)