2004年02月28日(土) 19時11分

公営住宅入居、５０歳未満も　野田市提案に国、規制緩和方針　／千葉（毎日新聞）

　◇ＤＶ被害者支援で
　野田市は２７日、配偶者から家庭内暴力（ドメスティック・バイオレンス＝ＤＶ）を受けた被害者の自立を支援するため、「公営住宅の単身者入居資格は５０歳以上」としている公営住宅法の入居者年齢制限を緩和するよう国に求めていた提案が認められた、と発表した。この日、国土交通省が「５０歳未満の入居も可能」とする通達を今年度中に出す、との方針を閣議に報告した。市は来年度から受け入れを始める。
　同市は、ＤＶ被害に遭った女性の緊急避難施設を０２年７月に開設し、０３年４月までに１３人が利用した。だが施設の入居期間は２週間で、その先は民間アパートなどに転居しなければならない。母子家庭は特例により公営住宅への入居が可能だが、既に子供が自立した人も含め、単身者は公営住宅に入居できず不公平だと指摘されてきた。
　昨年１１月、国に提案された規制緩和要望は９４７件で、うち９３件が認められた。同市は４件の要望のうち、この１件だけが認められた。【木下豊】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040228-00000005-mai-l12