2004年02月28日(土) 00時00分
輪島朝市に苦情 ちらほら多くの観光客が訪れる輪島朝市。一部で業者への苦情も出ている=輪島市河井町で(朝日新聞・)
「数足りない」「フグ頼んだのにカワハギ」
輪島市 悪質業者の処罰検討 奥能登の観光名所「輪島朝市」で買い物をした観光客から「注文品と違ったものが宅配されてきた」などの苦情が輪島市に届いている。同市は朝市組合などに呼びかけ、「朝市振興連絡協議会」(座長・梶文秋市長)を発足させ、悪質業者の処罰も含めた対策の検討を始めた。
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新鮮な海産物や農産品などを売る100以上の露店が並ぶ輪島朝市は全国的にも知名度が高い。
だが、同市観光課によると、毎年のように客と業者間のトラブルがあり、同課が把握しているだけで97年以降30件にのぼる。
大半は宅配便を利用したもので、お目当てのズワイガニをめぐるものも目立つ。例えば、現物を確認してお金を払ったのに実際に届いたカニは「身がやせていた」「数が足らなかった」「足がなかった」・・・。酒の肴(さかな)で人気の干物も「フグを頼んだのに届いたのはカワハギだった」という抗議があったという。
朝市組合では、これまでも粗悪品を売った業者が特定できた場合は代替品を送らせたり、出店業者には名札をつけさせたり、トラブル解消に向けた指導を続けてきた。
だが、最近、県議会産業委員会でも観光客の苦情が取り上げられたため、早急に手を打とうと判断。同協議会の26日の初会合には朝市組合や輪島商工会議所、本町商店街振興組合の代表のほか、オブザーバーとして輪島署員、県能登北部保健福祉センター職員も参加。「朝市の組合員が既得権に甘えて信用を失うことになれば輪島観光全体に波及する」として、5月の連休前までに具体的な対策を決めるという。
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http://mytown.asahi.com/ishikawa/news01.asp?kiji=6614
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