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2004年02月28日(土) 00時00分

オウム、県内には約70人の信者朝日新聞・

 オウム真理教元代表の松本智津夫(麻原彰晃)被告(48)に27日、死刑判決が言い渡された。公安調査庁によると、県内では、オウム真理教(アーレフに改称)の信徒は、出家・在家合わせて2月現在で70人いるとされる。三和町や水戸市に教団施設があったが、現在は施設として使われていない。かつて監視運動をしていた三和町の住民らは、長い活動を振り返った。

  三和町尾崎にあった施設にいた県外からの信徒24人が、町に転入届を出したのは99年4月だった。町は受理を拒否。教団が町を相手に不受理処分取り消しと損害賠償を求めた訴訟を起こすと、全国で同じような動きが広がった。

  付近住民は、施設前に見張り小屋を建て、午前8時〜午後6時まで交代で監視を続けた。信徒が住民に危害を加えることはなかったが、「あれだけの事件を起こした信者という不安はぬぐえなかった」と近くの女性(42)は振り返る。

  町側も施設明け渡しなどを求める訴えを水戸地裁下妻支部に起こしていたが、昨年2月、転入届の受理と教団施設の明け渡しを交換条件に、和解が成立した。教団は昨年12月末、施設を町に明け渡した。「長い戦いだったが一番いい解決の仕方だった」と飯島地区の区長の1人(68)は話す。

  「水戸支部」は、水戸市石川町のマンションの1室にあった。信徒は今月14日に移転した。マンション管理者から退去を求められていた。

  市や県警は「水戸支部は消滅した」とみるが、公安調査庁は「まだ信者たちが水戸市内にいるという情報もある。施設は出ても、水戸から撤退したわけではないと思う」と警戒を強めている。

  龍ケ崎市では、松本被告の家族の就学拒否を巡って訴訟になったが、市が受け入れた。

(2/28)

http://mytown.asahi.com/ibaraki/news02.asp?kiji=7078