2004年02月28日(土) 07時00分

ソフトバンク社長陳謝、590万人に金券500円（日経新聞）

　ソフトバンクの孫正義社長は27日、都内で記者会見し、同グループで運営する非対称デジタル加入者線（ＡＤＳＬ）サービス「ヤフーＢＢ」の大量の顧客情報流出に関し、「補償金などで当面40億円以上の費用が発生する」ことを明らかにした。管理責任として、孫社長が6カ月間の減給50％などの社内処分も発表したが、社長辞任の可能性は否定した。

　孫社長は「お客様や関係者には迷惑をかけ、心からおわびします」と陳謝した。住所や氏名などの情報流出が確認できた現会員や過去の会員など451万7039人に加え、問題のなかった会員約140万人にも1人あたり500円分の金券を送付する。送料を含めた費用は約40億円。システムへの不正侵入対策の専門会社と契約し、情報システムの安全性強化も進めており、これに数億円程度かかるとみている。

　補償額の1人500円については、「少ないという指摘もあるかもしれない。ただ、多額の金銭が動くという前例を作ることが愉快犯を刺激する懸念もあることを考慮した」と説明した。(07:00)

http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20040228AT1D2709F27022004.html