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2004年02月27日(金) 22時31分

「何を基準に」「やっぱり買わず」 消費者 冷静に「火を通せば」京都新聞

浅田農産船井農場の鶏舎で、首をたれ動かなくなった鶏=27日、京都府丹波町    京都府丹波町の採卵養鶏場で鳥インフルエンザの陽性反応が出た27日、京都市内では、買い物客らに不安や不信感が広がった。一方、冷静に受け止める主婦の姿も見られた。
 上京区の出町桝形商店街で買い物していた主婦境麻里さん(43)=左京区=は「米国産牛のBSE騒動があって以来、国産食材を選んで買っていた。これからは何を基準に買えば良いのか」と戸惑う。下京区の百貨店で買い物中だった主婦(61)=長岡京市=も「食べても安全と言われても…。やっぱり今日は鶏肉も卵も買いませんでした」。
 一方で、「大丈夫では」とも見方もある。出町桝形商店街で近県産の鶏肉を購入した近くの主婦(48)は「確かに不安だが、火を通せば大丈夫と聞いている。顔が見える小売店で買えば、より安全と思う」と話した。
 業者の受け止めは深刻だ。同商店街にある鶏肉専門店の店長(50)は、約3分の1を占めている府内産の鶏肉を28日から四国産などに切り替えて販売するという。「山口県での鳥インフルエンザ発生以来、売り上げが1割落ちている。加熱すれば安全なことを伝えていくしかない」とあきらめ混じりに話した。
▽生きた鶏出荷、農場の姿勢強く批判
 鳥インフルエンザ陽性が27日に判明した京都府丹波町の浅田農産船井農場。状況を届けないまま、感染の可能性がある生きた鶏を出荷した企業姿勢を、消費者団体は強く批判する。
 「主婦連合会」(東京都)の和田正江参与は「目の前でばたばた死んでいるのを売りに出すなんてあまりにも無責任」と話す。浅田農場は20日には異常を認識。それでも京都府に届けず、鶏が大量に死ぬ中で生きた鶏1万羽以上を出荷した。
 「売れなくなるから売っちゃえとやったのかもしれないが、出荷先で感染が広がったらどうするのか」と和田参与。
 大阪府消費者団体連絡協議会の千神国夫代表幹事は「全く消費者を無視した話。企業利益のみを追った結果だ。行政はしっかり指導してほしい」と話した。 (京都新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040227-00000180-kyt-l26