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腕組みをしながらの大きなあくびと笑み。時折発する意味不明のつぶやき。かつての教祖は、数々の凶悪事件の「首謀者」と認定されても、ひとごとのようなそぶりだった。
午前9時58分、東京地裁で一番大きい104号法廷に松本智津夫被告が入ってきた。
「まず理由の要旨を告げますから、被告人はその席で聞いていなさい」 午前10時の開廷直後、裁判長がこう述べて朗読を始めた。
腕組みをしながら、顔をそむけたり、フンフンと鼻を鳴らすしぐさを繰り返す。あくびも隠さない。くぐもった声で呪文を唱えるようなしぐさも見せる。坂本堤弁護士一家殺害事件について、弁護側の無罪主張が裁判長に否定された際には、何度も笑みを浮かべて刑務官から注意を受けた。
捜査段階や公判当初は冗舌だった。しかし、99年11月に元幹部の公判で証言したのを最後に、口を閉ざした。子どもたちが接見に来ても、会うことはなかった。
判決の朝。弁護団が面会した時も、その態度は変わらなかった。
(02/27 15:06)