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地下鉄・松本両サリン事件や坂本堤弁護士一家殺害事件など13の事件で計27人を死なせたとして殺人などの罪に問われたオウム真理教元代表・松本智津夫(麻原彰晃)被告(48)に対し、東京地裁の小川正持裁判長は27日午後、求刑通り死刑の判決を言い渡した。一連のオウム裁判で死刑を言い渡されたのは12人目。弁護側は控訴した。
日本の犯罪史上、最悪の無差別殺人事件を引き起こした首謀者として起訴された松本被告。初公判は96年4月に始まり、7年10カ月にわたって審理された。公判回数は257回に及んだ。
検察側は、元幹部らの証言などをもとに松本被告主犯説を展開。対する弁護側は「暴走する弟子が勝手に起こした」と無罪を主張し、全面対決となった。
最大の争点は、松本被告からサリン散布などの指示を受けたという元幹部らの証言の信用性を認めるかどうかにあった。
この日の判決は、(1)89年11月に横浜市の坂本弁護士宅アパートで、妻と子どもを含む一家3人が殺害された事件(2)94年6月に長野県松本市でサリンが散布され、7人が死亡、500人以上の負傷者が出た事件(3)95年3月に東京の営団地下鉄5路線でサリンがまかれ、12人が死亡、5500人以上が負傷した事件——のいわゆる「3大事件」でいずれも松本被告を首謀者と認定。量刑は極刑以外にあり得ないと結論づけた。
一連のオウム公判で起訴された189人のうち、松本被告は最後に一審判決を言い渡された。同被告は、97年4月や98年1月の公判で意見陳述して無罪を主張したが、最近は沈黙を続けている。(02/27 15:54)