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公安調査庁は16日、全国11施設に過去最大規模の立ち入り検査を実施。大半の施設で麻原被告の説いた教本や肉声テープ、説法ビデオなどが多数確認された。教団は、在家信者にもビデオの視聴を義務付けたという。
教団本体以外では、東京都練馬区の女性グループの拠点や、「上祐路線」に反発した元信者らが独自に活動する複数の分派組織が存在するとみられる。
麻原被告の三女を新たなシンボルとして押し立てる動きもあるという。教団は、分派の過激な行動を抑える姿勢だが、統制は取れていない。
今年に入り、教団幹部が出家信者の集まりで「一生懸命祈れば尊師が死ぬことはない」と呼び掛け。拘置所周辺で麻原被告と「交信」する信者の姿も確認された。
かつて潤沢だった教団の財政事情は、信者の相次ぐ離脱で厳しくなっている。
出家信者のうち若手を中心に100人が「財施ワーク」と称しアルバイト。東京・南烏山の集団居住マンションの家賃などを工面している。被害者補償のペースも急激に落ちている。
公安庁によると、教団の信者数は約1650人。17都道府県に道場など26の関連施設があり、100カ所以上で集団居住をしている。ロシアにも約300人の信者がいる。ヨガ教室や大学祭などを利用し信者獲得を進めているという。
ZAKZAK 2004/02/27