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小川裁判長は信者殺害事件と坂本事件で麻原被告の指示を認定、極刑となる公算が予想される。
東京地裁で一番広い104号法廷。刑務官に両脇を固められた麻原被告は黒い上下服で、けだるそうな表情ながら傍聴席に歯を見せてニヤリ。席に戻ると、腕組みをしたままで下を向き、時折、「うひひひひ…」などと笑い声を上げ、「ふむふむ」と他人事のように不規則発言を続けた。
一連の裁判で、検察側は「殺人を肯定する教義に基づき、無差別大量殺戮(さつりく)を実行させており、極刑以外あり得ない」と指弾。弁護側は「故村井秀夫幹部らが教義を曲解し、暴走した。共謀、指示はない」として無罪を主張。麻原被告をはさみ、死刑か無罪の両極での争いになった。
検察側は一連の事件について、「宗教活動の障害となると考え、一家3人の殺害を命じた」(坂本事件)、「サリンの実験と民事裁判の妨害を企て、住宅街への噴霧を指示した」(松本事件)、「強制捜査を阻止するために指示した最も凶悪な無差別テロ」(地下鉄事件)と断定した。
初公判から7年10カ月が経過し、判決は257回目の公判。オウム事件で最後の一審判決となる。一連の事件で189人が起訴され、11人が死刑判決を受けている。
ZAKZAK 2004/02/27