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2004年02月26日(木) 00時00分

宗教論争で映画館騒然 キリストの最期「パッション」全米公開 東京新聞

 【ニューヨーク=寺本政司】イエス・キリストの生涯の最後の十二時間を描いた話題作「パッション」が二十五日、全米で一斉に封切られた。米国内では宗教対立を招くなどとして公開前から論議を呼び、映画館前では抗議行動や警察官が警戒に当たるなどの騒ぎとなった。日本公開は今年五月の予定。

 映画はアカデミー賞監督でカトリック教徒のメル・ギブソン氏が指揮。公開前に作品を見たローマ法王ヨハネ・パウロ二世が「きわめて正確だ」とコメントするなどキリスト教団体が高く評価する一方、ユダヤ教指導者らは内容が反ユダヤ主義的などとして反発。さらに残虐シーンが多いことから、宗教界やマスコミが史実の賛否をめぐり激しい論争を繰り広げていた。

 公開初日の上映館数は全米約三千館で、興行成績も千五百万−二千万ドル(約二十一億八千万円)に達するなど「ハリウッド大作並み」(米紙)の滑り出しとなった。

 ニューヨークの繁華街タイムズスクエア近くの映画館前ではユダヤ教団体がプラカードなどを掲げて抗議する場面も。観客のパット・フランクリンさん(55)は「キリスト教徒として見なければいけないと思った。内容が反ユダヤ主義とは思えない」と話した。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20040226/eve_____kok_____003.shtml