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2004年02月26日(木) 03時07分

ヤフーBBの流出情報、右翼団体幹部が昨年末に入手か読売新聞

 インターネット接続サービス「ヤフーBB」の加入者情報流出事件で、恐喝未遂容疑で逮捕された右翼団体幹部で出版業森洋容疑者(67)が、昨年12月中旬ごろに加入者情報を入手した可能性が高いことが、警視庁捜査1課の調べで分かった。

 リストは、会社社長竹岡誠治容疑者(55)を通じて副社長湯浅輝昭容疑者(61)に渡っていたことも判明。流出元は、同サービス運営母体のソフトバンク・グループ内部の疑いが強く、捜査1課は、森容疑者と同グループの接点を調べている。

 森容疑者は、竹岡容疑者と仕事を通じての知り合いで、湯浅容疑者とはもともと面識がなかった。

 調べによると、森容疑者は昨年12月中旬ごろ、同グループと代理店契約を結んでいるコンサルタント会社の社長を務める竹岡容疑者と会い、住所や氏名が印刷された1枚の紙を示して「ヤフーBBの加入者名簿だ」と告げたという。

 竹岡容疑者はこのリストを受け取らず、副社長の湯浅容疑者を森容疑者に紹介。森容疑者からリストを渡された湯浅容疑者は今年1月6日、ソフトバンク・グループと取引のある映像用アンテナの大手製造販売会社(神戸市)の男性役員と接触した。

 湯浅容疑者は以後、同グループ関係者との接触を重ねたが、この間、同容疑者が提示したのはリストだけで、470万人の加入者情報が記録されたDVD(デジタル多用途ディスク)やCD(コンパクトディスク)は森容疑者が管理していたという。湯浅容疑者は1月20日ごろになって、DVDとCDを森容疑者から受け取り、同月23日、都内のホテルでソフトバンク側に渡していた。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20040226i501.htm