2004年02月26日(木) 07時00分
オウムの松本被告、27日に判決(日経新聞)
オウム真理教元代表、松本智津夫被告(麻原彰晃、48)の判決が27日、東京地裁(小川正持裁判長)で言い渡される。地下鉄、松本両サリン、弁護士一家殺害など13の事件で27人の犠牲者を出した首謀者として死刑を求刑された松本被告。弁護側は無罪を主張し争っているが、極刑が宣告される可能性がきわめて高い。
一連の事件で起訴された189人のうち最後の一審判決。松本被告以外で死刑を求刑されたのは14人。11人に死刑が言い渡された(全員控訴または上告中)。
検察側は「権勢欲や支配欲を満たすために教団幹部に指示した」と松本被告を全事件の首謀者と位置づけ死刑を求刑。弁護側は「事件は弟子たちの暴走で、松本被告は止められなかった」として無罪を主張した。いずれの事件でも実行行為にかかわっていない松本被告の指示や共謀の有無が最大の争点となっている。
松本被告は当初、罪状認否を留保し、1997年4月の意見陳述で、駐車場経営者VX襲撃以外の全事件で無罪を主張。その後、発言しなくなり、被告人質問や最終意見陳述でも沈黙し続けた。(07:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20040226AT1G2401F25022004.html