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携帯電話にメールで架空の請求書を送り、出会い系サイトの利用料金をだまし取ったとして、警視庁は26日までに、東京都調布市深大寺北町5丁目、無職長野倫久(ともひさ)容疑者(22)ら、都内に住む6人を詐欺の疑いで逮捕し、私立高校3年生3人を同容疑で書類送検した。インターネットで購入した出会い系サイトの利用者データをもとに、毎日3000件のメールを送り続け、「滞納したかも」と勘違いして返事をしてきた相手に督促を繰り返す手口。約2カ月間で約3200万円を稼いでいたという。
ハイテク犯罪対策総合センターと昭島署の調べでは、9人は昨年11月、群馬県の男性会社員(31)の携帯電話に「出会い系サイトの接続料金が未払いになっている」とうそを記した督促文と連絡先の電話番号を書いたメールを送り、計約120万円をだまし取った疑い。長野容疑者は「架空請求は捕まりにくく、もうかると聞いた。メールを多く送れば稼げると思い、少年を仲間に入れた」と話しているという。
家宅捜索で押収した銀行の通帳などの資料から、被害者は全国に192人で、うち7割は男性。最高で約300万円をだまし取られた男性もいたことが裏付けられた。送ったメールは昨年9月からの2カ月弱で約7万件にのぼり、成功率は0.27%だった。
9人は東京・多摩地区に住む元暴走族のメンバーら。携帯電話でメールを送る年少者の班と、メールを読んで電話をかけてきた相手に振り込みを迫る年長者の班とに役割を分けていた。
メールは、インターネットで購入した出会い系サイトの利用者データをもとに送っていた。警察に発信者や場所が特定されないよう、数十台の携帯電話を使い分け、レンタカーや仲間の車で移動を繰り返していたという。
督促役はリーダーから「一度金を払った者は徹底的にしゃぶり尽くせ」と指示を受け、金を振り込んだ相手に「未払いが残っている」と何度も督促していた。振り込み用の銀行口座は18口あり、いずれもインターネットで購入したという。
昨年11月、昭島市内で昭島署員が車に乗ったメンバーを職務質問した際、車内から大量の携帯電話が見つかったことから発覚した。
(02/26 17:02)