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2004年02月26日(木) 00時00分

ヤフーBB顧客情報流出で苦情1900件新規加入見込みに狂いもZAKZAK


大揺れのソフトバンク本社ビル ADSL事業に関する約460万人の顧客情報流出事件で、ソフトバンク(孫正義社長)に苦情が殺到している。同社によると、発覚後から25日夕までに寄せられた苦情などは約1900件。解約のほか、新規加入者の頭打ちも予想され、業績への波及は必至だ。

 同社は25日までに、情報内容と社内データの照合作業を開始。約327万人の個人会員に対しては、お詫びの電子メールを送付。流出情報の真偽などは「調査中」としながら、「不手際によりご迷惑をおかしておりますことをおわび申し上げます」と陳謝した。


顧客情報流出事件で会見する宮内謙・ヤフーBB社長 同社は、ADSL事業では後発組ながら、街頭でモデムを配布するなど“ブルドーザー作戦”を展開。毎月12万−15万人ずつ加入者を増やし、NTT東西の合計加入数に肩を並べるまでに成長。一方で、販売経費もかさみ、巨額の当期赤字が2年続いていた。

 それでも、同社は契約後は収入が安定することから、04年度には黒字転換するとし、孫社長は加入者を05年9月までに600万人にすると発表。だが、今回の事件で、その予定が大幅に狂うこともありそうだ。

ZAKZAK 2004/02/26

http://www.zakzak.co.jp/society/top/t-2004_02/1t2004022601.html