2004年02月25日(水) 15時37分
<ヤフーBB>情報流出 昨年末のデータと判明 内部犯行強まる(毎日新聞)
「ソフトバンク」(東京都中央区)が運営するブロードバンドサービス「ヤフーBB」の顧客情報が記録されたDVD(デジタル多用途ディスク)をもとにヤフーBB代理店役員ら3人が現金を脅し取ろうとした事件で、DVDなどにあった460万人分の顧客データは昨年末時点のデータだったことが警視庁捜査1課の調べで分かった。同課はこの時期に同社内部から流出した可能性が高いとみて、同社関係者から事情を聴いている。
調べでは、恐喝未遂容疑で逮捕されたヤフーBB代理店副社長、湯浅輝昭容疑者(61)らが、同社に提示した顧客情報はDVDとCD各1枚に納められていた。ソフトバンク側が管理する顧客情報のデータベースとの照合作業で、内容が昨年末のものだったことが分かった。
これまでの調べで、データベースには外部から侵入された形跡は確認されていない。同課は、大量の情報を外部の人物が引き出すのは困難なことから、内部の人物が不正に取得した情報が、何らかの経緯で湯浅容疑者らに渡ったとみている。
同社によると、データベースへのアクセスは、本社を含め専用回線でつながれた5カ所の事業所に限られる。アクセス用のパスワードを与えられた人物しかアクセスできず、パスワードを知っていても外部のパソコンからアクセスできないという。このパスワードは昨年秋時点で、社員や委託業者のシステムエンジニアら132人に与えられていた。
同社は漏えいが発覚した1月末以降、対象を132人から58人に削減する措置を取った。【川辺康広】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040225-00001063-mai-soci