2004年02月24日(火) 18時34分
元専務に懲役3年求刑 雪印食品牛肉偽装で検察(共同通信)
雪印食品(解散)の牛肉偽装事件で、牛海綿状脳症(BSE)対策の国産在庫牛肉買い取り制度を悪用したとして、約2億円の詐欺罪に問われた同社の元専務桜田弘巳被告(63)と元常務井上正躬被告(61)の論告求刑公判が24日、神戸地裁(杉森研二裁判長)であり、検察側は桜田被告に懲役3年、井上被告に懲役2年6月を求刑した。
論告で検察側は「有名企業の役員が国の施策を食い物にした悪質な犯行で、国民の食肉に対する不安感を募らせた。部下に責任を押し付けて恥じず、反省の態度が全くない」と指摘した。
また弁護側が「偽装に関する報告は受けていない」「偽装は発覚後に知った」などと無罪を主張していることに対し「偽装を共謀したことは元部下の証言で裏付けられている。弁解は不合理で信用できない」と述べた。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040224-00000187-kyodo-soci