2004年02月24日(火) 00時00分

保証金３億円で保釈決定　　　 盗聴事件の武井前会長　　　 （東京新聞）

　武富士の盗聴事件で電気通信事業法違反の罪に問われた前会長武井保雄被告（７４）について、東京地裁は２４日、保釈を認める決定をした。保釈保証金は３億円で、異例の高額となった。

　武井被告側が保証金を納付するのは２５日になる見通しで、納付後、同日中に保釈されるとみられる。

　武井被告は昨年１２月２日に警視庁に逮捕されたが、同１６日には肝臓の病気の手術のため拘置の執行停止が認められ、１カ月後に収監された。

　２４日午前中に東京地裁で開かれた初公判で武井被告は「一連の盗聴はわたしの指示で行われた。責任を痛感し心よりおわび申し上げます」と起訴事実を全面的に認めて謝罪した。

　起訴状によると、武井被告は武富士の元渉外担当中川一博被告（４３）＝公判中＝らに指示、２０００年１２月—０１年２月に東京都内のジャーナリスト２人の自宅などの電話を盗聴させた。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/detail/20040224/fls_____detail__038.shtml