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米民間団体「憂慮する科学者同盟」は23日、米国で販売されているトウモロコシ、大豆、菜種の在来種の種子には、遺伝子組み換え(GM)作物の種子が最大で1%ほど混入しているとの報告書を発表した。早急に現状を把握し、混入防止策を実施するよう米政府に求めている。
米国の種子販売業者からサンプルを購入し、民間の2カ所の分析会社に依頼してDNAを詳しく調べた。発見されたGM種子の割合から推測すると、米国全体では0.05〜1%のGM種子が混入しているという。
報告書は「トウモロコシを例に計算すると、年間にトラック240台分(6250トン)のGM種子が在来種子としてまかれていることになる」と指摘した。
見つかったのは、除草剤抵抗性や害虫抵抗性などGM作物として米国で栽培が認められている種類だった。GM作物の花粉が風で運ばれて在来種と交雑したり、流通過程で混入したりしている可能性がある。
報告書は▽GM作物が自然界に広がる恐れがある▽製薬用や工業用のGM作物が混入すれば危険▽日本や欧州への輸出作物に関してGM作物の未混入を保証しにくくなる、といった問題点を挙げている。(02/24 11:07)