2004年02月24日(火) 07時00分
口座売買は詐欺、各地の警察が相次いで摘発(日経新聞)
「おれおれ詐欺」の犯行グループなどが、振込先として悪用している第三者名義の銀行口座の売買を巡り、各地の警察が詐欺容疑で摘発に乗り出した。「口座屋」を名乗るグループなどが、インターネットでアルバイトを募る売買も横行していたが、売り手の主婦が逮捕される例も。対応に苦慮してきた銀行側でも開設時の身元確認を強化する動きが出てきた。
昨年末、兵庫県姫路市の但陽信用金庫姫路西支店に無職女性(75)が駆け込んだ。涙ながらに「孫が保証人になって借金返済を迫られている。早くお金を振り込まないと」。おれおれ詐欺だった。職員の機転で被害を防いだが、事件は思わぬ所に飛び火する。今年1月。東京都目黒区の主婦(38)が警視庁に逮捕された。自宅付近の都銀支店などで作った10口座を売り、約15万円を手にした。そのひとつが姫路の詐欺の振込先に悪用された。警視庁は譲渡や質入れを禁じた預金規定に反し、銀行をだまし口座を売ったと判断、詐欺容疑を適用した。(07:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20040224AT1G1904M23022004.html