2004年02月24日(火) 11時05分

たばこ規制枠組み条約、月内にも署名へ（読売新聞）

　たばこの警告表示の強化や広告の規制などを盛り込んだ「たばこ規制枠組み条約」について、政府は２４日の禁煙推進議員連盟の会合で、月内にも署名する方針を明らかにした。今国会での承認を目指す。

　同条約は、年間死者５００万人というたばこの健康被害に世界が連携して取り組もうと、公衆衛生分野では初の国際条約として昨年５月、世界保健総会で採択された。発効には４０か国の批准が必要で、これまでに９１か国が署名し、ノルウェーなど９か国がすでに批准している。

　喫煙率が高く規制の緩い、たばこ大国の日本は、交渉過程で規制の弱体化を図ったとして、米独と並び、「悪の枢軸」と国際非政府組織から非難された経緯がある。

　財務省は「吸い過ぎに注意しましょう」といった現在の表示を、肺がんなどの病気の危険性を直接訴える文言に、来年から改めるよう省令を改正。先月末には、車内広告をやめるなどの広告指針の改正案をまとめ、条約締結のための環境整備を図ってきた。（読売新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040224-00000103-yom-soci