2004年02月24日(火) 10時35分
製剤使用の病院を公表へ 薬害肝炎問題で坂口厚労相(共同通信)
坂口力厚生労働相は24日の閣議後の記者会見で、薬害肝炎の感染源とされる血液製剤フィブリノゲンの納入先について「医療機関名を特定できるのかをもう一度調査した上で(公表に向けた準備を)進めていきたい」と述べた。
販売元の三菱ウェルファーマ(旧ミドリ十字)によると、納入先は1980年以降だけでも全国の7004施設に上る。坂口厚労相は「広く使われたことを国民に知らせ、肝炎検査を呼び掛ける一助になれば」と話しており、製剤の使用実態が確認できた医療機関名は公表していく考え。
7004施設の中には既に廃院した医院や、製剤を返品して使用しなかった病院もある。2001年に三菱ウェルファーマが調査した時に情報が得られたのは約5500施設分だけだった。カルテを既に廃棄し、使用実態がつかめない医療機関も多いとみられる。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040224-00000055-kyodo-soci