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2004年02月23日(月) 14時13分

2審は920万円に増額 週刊文春の報道で賠償命令共同通信

 「週刊文春」の遺跡ねつ造疑惑報道に抗議し自殺した賀川光夫・元別府大名誉教授=当時(78)=の遺族が、文芸春秋側に3300万円の損害賠償などを求めた訴訟の控訴審判決で、福岡高裁の小林克已裁判長は23日、遺族に対する賠償額を660万円とした大分地裁判決を変更、920万円の支払いと謝罪広告の掲載を命じた。
 判決によると、同誌は2001年1−3月、大分県本匠村の聖嶽遺跡で賀川氏が石器などをねつ造したかのように報道。賀川氏は掲載後に「死をもって抗議する」と遺書を残して自殺した。
 昨年5月の1審判決は賠償と謝罪広告の掲載を命じ、原告、被告の双方が控訴した。
 文芸春秋側は控訴審で「遺跡の不自然さを学術的な点から指摘しただけだ」と主張。遺族側は「記事の悪質さに比べ賠償額が低い」としていた。
 聖嶽遺跡は1962年、賀川氏らの調査で旧石器時代とされたが、99年の再調査で「旧石器時代とは確認できない」と報告された。(共同通信)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040223-00000123-kyodo-soci