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武富士幹部によるジャーナリスト宅盗聴事件で、前会長の武井保雄被告(74)=電気通信事業法違反の罪で起訴=が警視庁などの調べに対し、盗聴を始めたのは12年前で、「元役員が社員の引き抜きをしていると疑ったのがきっかけだった」と供述していることがわかった。武井被告の初公判は24日、東京地裁である。関係者によると、起訴事実を認める方針という。
捜査2課の調べや関係者によると、武井前会長は92年ごろ、当時すでに辞めていた役員が社員の引き抜きに関与したり、武富士の内部情報を他社に流したりしていると疑い、専務に元役員の盗聴を初めて指示した。その盗聴では、情報漏洩(ろうえい)の疑念を晴らすことはできなかったが、私生活を詳しく知ることができ、「こんなこともわかるのか。これならもっと重要なことが分かる」と続けるようになったという。
専務が00年6月に退職すると、盗聴を請け負う業者のリストは武井前会長の次男の常務(現専務)に引き継がれた。その後、武井前会長は盗聴を元課長の中川一博被告(43)=業務上横領罪などに問われ公判中=に指示。中川被告は00年8月ごろから、リストにあった横浜の探偵業者を使い、ジャーナリスト宅を含む計6件の盗聴を実行したという。
(02/23 16:11)