2004年02月23日(月) 19時24分
<母殺害判決>アニメの影響と無職男性に懲役14年 山形地裁(毎日新聞)
母親を殺害した殺人罪に問われた山形県米沢市赤崩、無職、土田博行被告(23)に対し、山形地裁は23日、懲役14年(求刑・懲役15年)を言い渡した。木下徹信裁判長は事件がアニメの影響だったことを認め「内面に抑えられていた妄想が現実化した。理解困難な動機に酌量の余地はない」と述べた。
判決によると、土田被告は高校生の時に見たテレビのSFアニメ番組「新世紀エヴァンゲリオン」に出てくる「(人類の)進化の最終結論は滅亡」という言葉に共感し「人間は地球環境を破壊し、不必要」と考えるようになった。昨年6月25日、会社を無断で早退し、自宅で母親(47)の頭を木製バットやスコップで数十回殴打し殺害した。
「新世紀エヴァンゲリオン」は人類を守るため、人造人間・エヴァンゲリオンが、謎の敵「使徒」と戦うストーリーで、若者の間で人気を集め、映画化もされた。【山根真紀】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040224-00000041-mai-soci