2004年02月22日(日) 00時00分

女子高生に架空請求 負債かさんだ経営者ら逮捕 （中日新聞）

　名古屋市内の女子高生宅に、身に覚えのない出会い系サイト利用料の請求書が大量に届いた事件があり、愛知県警捜査二課と中署などは二十一日、詐欺未遂の疑いで愛知県豊山町豊場下戸、産業廃棄物収集運搬会社経営福島道正（３１）と、同社従業員の名古屋市西区中小田井、柳本省吾（４９）、豊山町豊場高前、吉川誠（３８）の三容疑者を逮捕した。

　調べでは、福島容疑者らは今月十六日、出会い系サイトを利用していない名古屋市の高校一年女子（１６）に、出会い系サイトなどの使用料と称し、一万六百七十円を請求する封筒を投かん。福島容疑者本人の銀行口座に振り込ませて金をだまし取ろうとした疑い。

　女子生徒は、福島容疑者名義の口座に金を振り込んだが、同様の請求を受けた女子生徒の保護者らから指摘を受けた銀行が口座を閉鎖しており、入金されなかった。

　福島容疑者は、事業の悪化で負債がかさみ、「おれおれ詐欺」をヒントに架空請求を思いついたという。名古屋市の調査会社から、あて名の書かれた名簿シールを購入。福島、柳本両容疑者の家族も加わり、二月初めからコピーやシール張りをして一万枚を郵送した。

　女子高生だけを狙ったのか、たまたま購入したのが女子高生ばかりの名簿だったのかは分かっていない。

http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20040222/mng_____sya_____005.shtml