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ふだん使っている携帯電話が、海外各地で使えるようになり、写真付きメールも自由自在に——。携帯電話各社が、海外通信会社との相互接続(国際ローミング)を加速させ、機能の多様化を競い始めた。ボーダフォンは、日本と同じ機能を29カ国・地域で使える新機種を4月に発売。KDDI(au)とNTTドコモも追随する構えだ。第3世代携帯電話の中核になるサービスとみられ、利用範囲の広さが加入者獲得に大きく影響するため、各社は世界規模で合従連衡を進めている。
ボーダフォンの最上位の機種は現在、海外でも電子メール送受信とインターネット接続ができるが、多くの機種では音声だけだ。今後販売する第3世代の機種では、原則として全機種で写真付きメールを送れるようにする。
4月に発売する新製品は、写真撮影とネット接続の機能も充実させた。インターネットにつないで観光案内や地図を取り出せる。
同社は、26カ国で事業展開する世界2位の携帯電話会社、英ボーダフォンの傘下に入っているのが強みだ。グループ各社の回線網を利用して、音声だけなら84カ国でサービス提供している。
とはいえ、86カ国・地域でサービスを行っているドコモに比べれば、対象地域は少ない。
一方、対象地域では勝っているドコモも、現在のサービスは、音声通話に限られている。しかも、現在国内で使っている電話機をそのまま使えず、海外専用の別の電話機を借りる必要がある。このため、海外でそのまま使える電話機を今年中に売り出す。
12カ国・地域とサービス提供範囲が限られ、しかも音声のみのauは出遅れているが、電子メールもネット接続もできる機種を今春発売する。海外との提携拡大が重要な課題だ。
第3世代では、標準規格が五つ並立している。このうち、日本ではボーダフォンとドコモが「W−CDMA」、auが「CDMA2000」を事業化している。同じ規格を採用する海外各社とサービス面で連携を深めなければ、利便性の面で他社に対抗できない。機器開発と提携による主導権争いが今後さらに激化しそうだ。(02/22 13:12)