2004年02月21日(土) 00時00分

練馬区の嘱託収納員　 税滞納者のリスト紛失 （東京新聞）

　東京都練馬区は二十日、男性嘱託収納員（５６）が十八日夜の帰宅途中に、特別区民税・都民税の滞納者百七十七人分のリストが入った手提げかばんを紛失したと発表した。リストには滞納者の住所、氏名、電話番号、未納額などの個人情報が含まれている。紛失したかばんは、焦げ茶色のビニール製で縦三十センチ、横四十センチ。区は情報を求めている。

　区によると、収納員は十八日午後五時すぎ、リストを手提げかばんに入れて区役所を退庁。近所のマージャン店などに立ち寄り、飲酒もしていたという。午後十時半ごろに、西武池袋線練馬駅から電車に乗り、午後十一時すぎにＪＲ日暮里駅で下車した際、かばんがないことに気付いた。区の聴取に対して、収納員は「どこに置いてきたか分からない」と話している。

　区には特別区民税などの滞納額が約百三十億円もあり、収納強化策として今年一月から嘱託収納員十一人を採用している。今回の問題を受けて、二十日から嘱託収納員による収納を中断した。

　志村豊志郎区長は「あってはならない事態を招き、誠に遺憾であり、深くおわび申し上げます」とコメントした。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20040221/mng_____sya_____009.shtml