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2004年02月21日(土) 14時37分

ベルギーでも「非定型BSE」見つかる読売新聞

 日本、イタリア、フランスで「非定型BSE(牛海綿状脳症=狂牛病)」と呼ばれる新しいタイプのBSEが報告されていた問題で、ベルギーでも、非定型BSEが見つかったことが、21日分かった。

 東京都内で開かれたBSEに関する国際シンポジウムで、ベルギーの研究者が報告した。

 BSEは感染牛の臓器から作る「肉骨粉飼料」を牛に与えることで、感染が広がる。病原体のプリオンは従来、世界的に1種類しか確認されておらず、英国から広がった根拠の1つともされた。しかし、日本で“新型”が見つかったことで、こうした定説に疑問が生じた。イタリア、フランスに続き、ベルギーでも報告されたことで、日本をはじめ世界各国の感染源調査に大きな影響を与えそうだ。

 ベルギーのステファン・ロエル博士の報告によると、同国では昨年末までに従来型のBSE感染牛118頭が見つかったが、今年1月に検査した生後5歳4か月の雌牛から見つかったプリオンは、立体的な分子構造が従来型と異なっていた。

 シンポジウムの司会を務めた小野寺節・東大教授によると、日本とイタリアのプリオンの構造はよく似ており、ベルギーで発見された新たなプリオンはフランスのものに近いという。

 

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20040221i305.htm