悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。
また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。
日本、イタリア、フランスで「非定型BSE(牛海綿状脳症=狂牛病)」と呼ばれる新しいタイプのBSEが報告されていた問題で、ベルギーでも、非定型BSEが見つかったことが、21日分かった。
東京都内で開かれたBSEに関する国際シンポジウムで、ベルギーの研究者が報告した。
BSEは感染牛の臓器から作る「肉骨粉飼料」を牛に与えることで、感染が広がる。病原体のプリオンは従来、世界的に1種類しか確認されておらず、英国から広がった根拠の1つともされた。しかし、日本で“新型”が見つかったことで、こうした定説に疑問が生じた。イタリア、フランスに続き、ベルギーでも報告されたことで、日本をはじめ世界各国の感染源調査に大きな影響を与えそうだ。
ベルギーのステファン・ロエル博士の報告によると、同国では昨年末までに従来型のBSE感染牛118頭が見つかったが、今年1月に検査した生後5歳4か月の雌牛から見つかったプリオンは、立体的な分子構造が従来型と異なっていた。
シンポジウムの司会を務めた小野寺節・東大教授によると、日本とイタリアのプリオンの構造はよく似ており、ベルギーで発見された新たなプリオンはフランスのものに近いという。