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神奈川県平塚市の酪農家が飼育し、２０日に同県厚木市の食肉処理場で解体された乳牛が牛海綿状脳症（ＢＳＥ）であることが２１日、わかった。国内でＢＳＥの牛が見つかったのは０３年１１月以来で、１０頭目。厚生労働省は２２日に専門家の意見を聴き、ＢＳＥであることを正式に確認する。この牛の肉は流通には回らず、焼却処分される。
厚労省によると、この牛は９６年３月１７日に生まれたホルスタインの雌。食肉処理場に搬入される約１週間前から股関節の脱臼で起立困難になっていた。１次検査（エライザ法）で２０日、陽性の疑いが出たため、国立感染症研究所（東京都）で２１日、精密な２次検査（ウエスタンブロット法）をした結果、陽性だと確認された。
これまで感染が確認された９頭のうち７頭は、今回の牛と同時期の９５年１２月〜９６年４月までに生まれているが、理由はわかっていない。
全頭検査では、検査結果が確定するまで食肉は流通に回らず、感染牛の食肉は焼却処分される。
(02/21 21:18)