2004年02月21日(土) 13時06分
<顧客情報>三洋信販から32万人分?流出の可能性も(毎日新聞)
消費者金融大手、三洋信販(本社・福岡市)の顧客情報が社外に流出していた問題で、同社は21日、新たに322人分のデータの流出があったと発表した。朝日新聞社が三洋信販に照会したデータが顧客情報であることが判明した。同社は、相当数のデータが流出した可能性があったとして「警察や外部調査機関とも連携し、全容解明に努力する」と話している。
朝日新聞の報道によると、西日本在住の物流業者から32万3820人分の氏名や住所、生年月日などのデータが入ったCD—ROMを入手。うち322人分を三洋信販に照会した。
三洋信販は322人分のデータが、昨年7月に流出した分と同じ顧客データと判断した。CD—ROMの残りのデータについては「提供をお願いしたが、見せてもらえず、確認できない」としているが、全データが同社の顧客情報だった可能性もある。
三洋信販は1月16日、ある人物が持ち込んだ173人分のデータリストが同社の顧客情報だったとして情報流出を公表。その後、別の3人から相次いで情報提供があり、今月17日に計447人分の情報流出があったと発表した。
また、すべての社内システムを調査した結果、情報は内部の者が引き出した可能性が高く、200万人分の全顧客情報の引き出しも可能だったことを明らかにして不正請求などに対する注意を呼びかけていた。
三洋信販は、情報管理を厳重にするなどの対策を取っているが、情報を持ち出した人物などは特定できておらず、引き続き調査する。
【ことば】三洋信販 東証1部上場の大手消費者金融会社で、59年の創業。主に「ポケットバンク」の名称で個人向け無担保ローンを展開し、貸付金残高は昨年末で4156億円と、国内で業界6位。全国で995店舗を展開し、従業員数は1126人(いずれも昨年末)。04年3月期連結決算は営業収益1482億円、当期利益154億円を見込む。(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040221-00001044-mai-soci