2004年02月20日(金) 21時00分
新種のオレオレ2件発生 実在する息子の名かたる 南国市と高知市で /高知(毎日新聞)
19日朝、南国、高知両市内の民家に、実在する息子の名前をかたって現金の振り込みを要求する電話がそれぞれ1件かかった。息子2人は同じ高校を2年前に卒業しており、卒業名簿などをもとに行った“新種”の「オレオレ詐欺」とみられる。1件は未遂で、1件は現金を支払った。被害に気付いたため現金は引き出されずに済んだが、南国署は悪質な詐欺事件として捜査を始めた。
同署によると、19日午前10時ごろ、南国市大●の自営業者宅に男が泣きながら電話をしてきた。男は実在する息子の名前をかたり、電話を受けた母親(49)に泣きながら「金がいる」と訴えた。直後に別の男性が代わり「息子を預かっている。200万円振り込まなかったら中国に売り飛ばす」などと脅したため、母親は指定された銀行口座に200万円を振り込んだ。
その後午前11時までに計3回、「きちんと振り込んだか」と確認の電話があったことから、不審に思った家族が南国署に通報。現金は引き出されておらず、無事母親の元に戻った。
また、同日午前11時半ごろ、高知市大津の酒店経営者宅にも実在する息子の名前を名乗る泣いた男から「助けて」と電話があった。同じように別の男性から現金を要求されたが、電話を受けた母親(47)が不審に思い息子に連絡を取り、無事を確認し同署に通報した。
同署の調べでは、連絡してきた男の携帯電話の番号は同じだった。
【小川信】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040220-00000003-mai-l39