2004年02月20日(金) 20時10分
坂本被告、「装っていない」と無罪主張=偽「有栖川宮」詐欺・東京地裁(時事通信)
断絶した皇族有栖川宮(ありすがわのみや)家の後継者を装い結婚披露宴の祝儀をだまし取ったとして、詐欺罪で起訴された団体役員北野康行(42)、同坂本晴美(45)両被告らの初公判が20日、東京地裁(大島隆明裁判長)であり、2人は起訴事実を否認した。検察側は冒頭陳述で、北野被告が20年前から同様の行為を繰り返し、坂本被告主導で祝儀詐取をした経緯を指摘した。
北野被告は罪状認否で「だまし取る気はなかった」とし、坂本被告も「皇族のように装ったことはない」と述べた。会社役員楠信也被告(42)は起訴事実を一部認めた。
冒頭陳述によると、北野被告は就職後、出生地から「伏見」姓を名乗り、同僚からの誤解を契機に皇族血縁者として振る舞った。1984年ごろから「有栖川識仁(さとひと)」と名乗り、誤解した人から車代や顧問料などを受領した。
2002年8月ごろ、坂本被告に好意を抱き「実は皇族血縁者ではない」と告白。しかし、坂本被告はこれを利用しようと考え、同様に振る舞うよう約束させた。 (時事通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040220-00000170-jij-soci