2004年02月19日(木) 20時21分

ヤミ金融被害で和解　銀行口座名義人が３０万円を支払い−−浜田簡裁　／島根（毎日新聞）

　ヤミ金融被害に遭った浜田市内の女性が、ヤミ金融業者が支払いを指定した銀行口座名義人の神奈川県川崎市の男性に共同不法行為の責任があるとして、不当利得返還や慰謝料など約６４万円の支払いを求めていた訴訟が１７日に浜田簡裁（廣木仁裁判官）であり、男性が３０万円を支払うことで和解が成立した。
　原告側の國弘正樹弁護士は「口座の名義人は責任を負わなければならない。安易な名義貸しへの警鐘となれば」という。
　訴状によると、女性は０２年１１月に業者の勧誘電話を受け５万円を借りたが、執ような取立て電話を受けて０３年１月までに計２４万４０００円を振り込んだ。弁護士を通じて業者と不当利得の返還交渉を行ったところ、口座名義人が業者と違うことが判明。業者と名義人は相互に補完しながら利益を上げる関係にあったとして０３年１１月に名義人を相手取り提訴した。
　同弁護士によると、このほか同様の訴訟が浜田、益田簡裁で数件係争中。また不当利得部分についての和解が先月１件成立したという。　【新宮達】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040219-00000003-mai-l32