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2004年02月19日(木) 07時00分

ネットで疎外の少数言語救済、長岡技科大で研究日経新聞

 文字コード(パソコン表示に必要な情報)が未開発のため、ネットで疎外されている少数言語を救済しようという「言語天文台」研究が長岡技術科学大学(新潟県長岡市)で始まった。世界中のホームページ(HP)を“観測”して言語情報を収集、集めた言語が何語かを自動判別する独自の手法を開発、データは各言語の文字コード開発に役立てる。

 研究を行っているのは三上喜貴教授(経営情報系)の研究室。世界に100億以上あるHPを検索ソフトで3年間かけて巡回。コードがない言語でも「言語の指紋」ともいわれる文字の配列、分布の特徴で何語かを自動的に判別する。同研究室はこの手法を特許申請した。

 同大は20、21日にユネスコ関係者などを招きワークショップを開催。3年後に研究成果を発表し、少数言語問題に無関心な国際世論を喚起するとともに、ユネスコなど国際機関を通じ、あらゆる言語の文字コード作りを働き掛けていきたいという。(07:00)

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20040219AT1G1801Q18022004.html