2004年02月19日(木) 00時00分

ライブドアとイーバンク銀、泥仕合の内幕“脅し”の電話音声をＨＰで公開→「偽造」と反論…（ZAKZAK）

筆頭株主との泥仕合が続くイーバンクのＨＰ　ネット専業銀行「イーバンク」と、筆頭株主でネット関連サービス「ライブドア」の対立が激化している。イー側が提携解消を通告すれば、ライブ側も刑事告訴をちらつかせるなど“泥仕合”の様相だ。このバトル、当分収まりそうもない。

　両社は１８日、会見を開き、相手を非難した。

　ライブ側は昨年１０月、第三者割当増資でイーバンクの発行済み株式１４．９％を保有する筆頭株主となり、双方が役員を派遣、業務提携を進めてきた。だが、「ライブ側が暴言を吐くなど占領軍のように振舞った」（イー側）、「リストラ努力に欠ける」（ライブ側）と対立がエスカレート。

　今年になって、イーバンクの松尾泰一社長が業務提携の解消を一方的に発表し、「（ライブ側は）一般企業としても法令遵守が甘く問題がある」と非難、両社のバトルが表面化した。

　その後、反撃に出たライブ側が、松尾社長の電話の会話とする録音をホームページで公開。ライブ側幹部にかかってきたもので、「松尾です。あんまり遊んでると、お前の会社ぶっ潰しちゃうよ」と脅す内容だった。

　これについて、イー側は偽造と主張、両社が声紋鑑定する事態にも発展した。さらに、ライブ側は、投融資をめぐって松尾社長を特別背任容疑で東京地検に告発する動きも見せる。イー側は「急激なリストラは社会的使命を担う銀行に適さない。資本提携も解消したい」とするが、ライブ側は「株を放す気はない」と歩み寄る気配はない。

　イーバンクは九州電力系で２００１年に開業。昨年９月中間期で２０億円の赤字だったが、昨年１２月から単月で黒字に転換。ライブドアは２０００年に東証マザーズに上場、Ｍ＆Ａを武器に、ヤフー、楽天を追う第三勢力として台頭してきた。

ZAKZAK 2004/02/19

http://www.zakzak.co.jp/society/top/t-2004_02/1t2004021901.html