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昨年暮れ、佐賀銀行(本店・佐賀市)の経営状態を巡るデマメールが出回った事件で、佐賀県警は17日、県内の20歳代の女性を発信元と特定、信用棄損容疑で書類送検した。女性は「悪意はなかった」と供述しているといい、県警も「犯意や、メール送信と取り付け騒ぎの因果関係の認定は困難」としている。
調べによると、女性は昨年12月25日未明、自宅で携帯電話を使い、「某友人の情報によると26日に佐賀銀行がつぶれるそうです」などという虚偽の電子メールを作成、友人ら26人の携帯電話に計28通を送信した。
女性は24日に知人から「佐賀銀行が26日につぶれる」と聞いたといい、「友人らに教えなければと思ってメールを送った」と話している。自らも現金自動預け払い機(ATM)で数万円を引き出していた。
同行の告訴を受け、県警が受信者やメールサーバーから発信者をたどった結果、この女性に行き着いた。同行によると、12月25日には、ATMから9万2000件、約180億円が引き出された。
ネット関係の法律に詳しい岡村久道弁護士(45)は「(女性に)悪意はなかったようだが、メールは次々と転送された。情報の受け手にしっかりした目が必要」と話している。