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自動券売機のトラブルで馬券が発券されず、購入していたはずの「万馬券」を手にできなかったとして、大阪府内の会社役員の男性(59)が日本中央競馬会(JRA)に約25万円の損害賠償を求めた訴訟が17日、大阪高裁で和解した。和解条項に男性への金銭の支払いは盛り込まれなかったが、JRAが今回の事故の発生を重く受け止め、券売機の保守点検などをより徹底して馬券の購入に支障が生じないようさらに努力すること——で合意した。
和解は高裁が双方に勧告し、17日の協議で成立した。男性は「二度とこのような事態が起きぬよう、JRAは和解での約束を守り、全国の競馬ファンが存分に競馬を楽しめるようにしてほしい」と話している。
昨年7月の大阪地裁判決は「馬券の購入契約が成立していたとは認められない」としてJRA側の主張を認めて男性の請求を棄却したが、男性は「全国の競馬ファンのためにもこのまま泣き寝入りできない」として控訴していた。
地裁判決によると、男性は02年8月、大阪市中央区の「ウインズ道頓堀」で馬券を購入しようと、レースの予想をマークした所定のカードと紙幣を自動券売機に入れた。しかし、紙詰まりで職員が点検しているうちに出走時刻となった。レースの結果は男性のマークの内容と同じで、払戻金は100円の投票に対し1万7150円だった。男性は1000円分を購入していたはずだと主張し、弁護士費用を含めて賠償を求めていた。
(02/18 03:01)