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2004年02月18日(水) 00時15分

タイで闘鶏からウイルス、処分恐れた業者が移す?読売新聞

 【バンコク=吉形祐司】鳥インフルエンザ(H5N1型)の感染者6人が死亡したタイで、感染の危険度がいったん減少した8県の闘鶏からウイルスが検出され、政府が処分や移動禁止措置に乗り出した。今月上旬、闘鶏の飼育者が、処分を逃れようとして闘鶏をひそかに他県に持ち出していたものと見られる。

 ネウィン副農業・協同組合相が16日明らかにしたもので、バンコクと全国75県の427地域で検体を調べたところ、9県の14地域でH5N1を検出。うち、8県13地域では、闘鶏からウイルスが検出された。副農協相は「すべての鶏の処分が義務づけられた地区から闘鶏をひそかに移動した結果だ」と指摘した。

 中部から北部にかけての8県は、半径5キロ以内の鶏の処分が義務づけられる「レッドゾーン」を経て、21日間の監視が行われる「イエローゾーン」にレベルが引き下げられた。問題の闘鶏は、処分を前に他県に持ち出され、再び持ち込まれた疑いが強いという。

 タイでは、特に中部から北部にかけて闘鶏の飼育が盛んで、タイ闘鶏連盟によると、闘鶏の数は全国で2000万—3000万羽に上る。各県知事の認可を得た闘鶏場が約70あり、現金による賭けが行われるなど庶民の娯楽となっている。

 闘鶏業者にとっては、強い闘鶏を育てれば見返りも大きく、闘鶏は財産。英字紙バンコク・ポストによると、賞に輝いた闘鶏の処分を拒む闘鶏業者もいたという。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040217-00000013-yom-int