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人気格闘技イベント「Ｋ—１」の興行会社「ケイ・ワン」（現Ｋ—１）による脱税事件で、証拠隠滅罪に問われた元イトマン常務の伊藤寿永光被告（５９）に対し、東京地裁は１７日、懲役１年６月、執行猶予３年（求刑・懲役１年６月）の有罪判決を言い渡した。飯田喜信裁判長は「税務の知識を巧みに利用し、国税当局の捜査を誤らせようとした大胆不敵な犯行」と指摘した。
弁護側は、ケイ・ワン元社長の石井和義被告（５０）（法人税法違反の罪などで１審実刑、控訴中）による虚偽の契約書作成などに、伊藤被告が事情をよく知らずに協力しただけと主張したが、判決は「契約書などの内容を発案しており、極めて重要な役割を果たした」と退けた。
判決によると、伊藤被告は、２００１年１１月から２００２年３月にかけて、脱税摘発を恐れた知人の石井被告から依頼され、架空経費を計上するため、元プロボクシング世界ヘビー級チャンピオンのマイク・タイソン氏と出場契約を結んだように装った虚偽の契約書を作成するなどした。